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「イデ」を「せ」いて田んぼに水を当てました

 今日は祝日で休みだったので、前回説明したとおり川を堰き止めて田んぼに水を当てることにしました。

 ところで先日、工事現場で肥料袋をもらえることになったのですが、検査が終わってからでないともらえずその検査は連休明けになるとのことなのでそれはあきらめ、以前登場した好幸君に頼んで肥料袋を分けてもらいました。好幸君ちではブドウも作っていて、肥料袋はいくらでもあるのだそうです。ブドウ園に行ったついでに荒れ地になっているウチの畑で肥料袋に砂をつめて帰りました。午前中はここまで。

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 午後、さっそく川を堰き止めようと思ったら、師匠(母)が、その前に水路の周りの草を刈らんといけんというので草刈りから始めました。草を刈ってU字溝に溜まった土砂を取り除くと、前回の写真では見えなかった水路がよくわかるようになります。ここまで約1時間半。
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 続けて、川を堰き止めるのですが、午前中に砂をつめた土嚢だけでは足りないので、川に埋もれている古い土嚢や川底に溜まっている砂を肥料袋に詰めて土嚢を作ります。ここからは師匠も来て手伝ってくれます。そうして作った土嚢をこんなイメージでビニールにくるむようにして積んで流れをせきとめようと思うのですが、どうしても横のブロックとのすき間から水がもれ、思うように水位が上がりません。
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 それでも徐々に水位が上がり、やがて水がヒューム管を通って水路に、そして田んぼへと流れて行きました。

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 水がところどころでボコボコと音を立てて流れていくのをみると、嬉しくなります。疲れも吹き飛びます。

 田んぼに流れ込んだ水は、「畔切り」でできた溝に沿って田んぼ中に広がり、やがて田んぼの中にも入ってきます。1時前から初めて、4時までかかりました。

 ところで、今日のタイトルにもした「イデをせ」くという用語は、作業中に通りかかったおばあさんも「イデをせきんさるんかね」というように地元では共通の用語のようですが、意味がわかりません。「せく」は堰き止めるの「堰く」でしょうが「イデ」がわからないのです。改めてグーグルで「稲作」「イデ」で検索してみたら、なんと10年前に私が作ったホームページもヒットしました(5月3日の項参照)が、どうもこのサイトの一番下にあるように、井手らっきょの「井手」を当てるのが正しいようです。なるほど、そうなんだ! こんなページもありました。
 
 次は代掻きをしてもらってから田植えですが、師匠が言うには田植えの前に「畔塗り」をしなければならないそうです。
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田んぼに水を張る準備をしないと・・・

 1週間ぶりに田んぼに行ってみると、先日の雨のせいで写真のように水がたまっていました。

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 ところで、これから田植えをしてアイガモを放すには、雨に頼るのではなく水路から水を入れてやらなければなりません。ウチの田んぼの灌水の方法を説明しましょう。

 田んぼをの横の市道の反対側に幅1mほどの小川があります。灌漑用の水路ではなく、自然にできた小川です。次の写真は田んぼから20mほど上流で、ご覧のように2本のヒューム管が市道の下をくぐっています。上流側のは排水用で、木の「フタ」がしてある下流側のが田んぼに水を送るための管です。この管の少し下流側で流れをせき止めて、下流側の管を通して田んぼに水を送るのです。写真には「全農」と書かれた肥料袋が見えますが、肥料袋で作った土嚢で川をせき止めます。


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 管を通って市道の下をくぐった水は、次の写真の畑の周りに沿って設置してあるU字溝(水色の矢印)を通って物置の後ろまで流れていきます。

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 物置の後ろにこのように溜めマスがあり、ここで流れを調整して矢印のとおり田んぼに水を送ることができます。

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 田んぼを取り巻くコンクリート擁壁にある穴は、このようにして川から送られてきた水が田んぼに入る灌水用の穴だったのです。最初の写真でもこの穴は確認できますね。

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 きちんと整備された田んぼでは小川ではなく用水路に木の板でも差し込めば簡単に灌水できますが、ウチの田んぼのように原始的な灌水方法をするしかなく、まず川をせき止めなければなりません。そのための土嚢を作る肥料袋が20枚ほどかな、必要なのですが、今のところケイカルが入っていた袋が3枚あるだけで、どうやって手に入れようかと思っていたら、なんと家の前の国道工事の現場事務所に、先日吹き付けを行った種子の入っていた袋がたくさん積んでありました。事務所の方にお願いしたら、写真を撮ったらいらなくなるから使ってくださいとのこと。

 水張り作業は、幸先よいスタートを切りました。

「畔切り」をしました! 疲れた・・・

 先週来、「師匠」(母)が「田の周りを打たないといけない」というので、天気も良くなった休みの今日の午後、しぶしぶ田んぼに行きました。

 師匠が言うには、「テーラー」(耕耘機)は畔ピッタリに起こせずに畔との間に隙間ができるので、そこを鍬を使って起こして(耕して)やらないといけないのだそうだ。

 次の写真では分かりにくいのですが、左右の田んぼの間には段差があり、間に畔があり石垣が組んであります。左の田んぼが低い田んぼで、畔との間に20センチほど耕したない部分があります(手前50センチほど耕しました)。

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 その耕してない部分を鍬を振って耕したのが下の写真です。このように石垣に沿って耕していくのですが、作業を始めて5分で嫌になりました。この日の田んぼは乾いているように見えますが、割と水がたまっていて鍬で起こすと泥が鍬にへばりつき、鍬を振って落としてやらないといけないのです。そんなに気温が高くないのに、しばらくすると汗だくになりました。

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 そもそも、耕耘機で畔ぎりぎりに起こしてあれば必要のない作業。ウチのような零細農家ならできなくはないとしても、何ヘクタール、何十ヘクタールと作付している農家でもやる作業なのだろうか! そんな規模ではないが、同じ地区でウチより広い面積を作付している徳さんや好幸君(どちらも、3月まで2年間宮総代を一緒に務めた仲)に聞いてみようと思いながら、師匠と二人で休み休み、コツコツと作業を進めました。

 そうして3分の2ほど作業が終わったところで、田んぼの近くに住む好幸君が子供を連れて家に帰ってきたようで、作業をしている私たちを見つけてニコニコしながらやってきました。

 「しわかろう(疲れたろう)! 畔切りはきついけえねえ。」
 5分で嫌になったよ。へえ、「畔切り」っていうんだ。ということはお宅でもやっているんだね。

 「うちじゃあ、スコップを使うんだ。畔の反対側からスコップを使って起こすんだがなあ。」
 なるほど、スコップなら鍬のように振り上げなくてもいいから腕や肩には楽だし、的を外すこともないから確実だなあ。よし、早速やってみよう!

 「写真を撮らんでええんかね。撮ってあげようか。」
 そうなんよ。自分が作業しているところは自分では撮れないから困っっとったんよ。お願いします。

 ということで撮ってもらったのが次の写真です。

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 助言にしたがってさっそく家にスコップを取りに帰ったのですが、あいにく角スコ(25年前に安来市に住んでいた当時、雪かき用に購入したもの)しかなく作業効率はイマイチだったものの、腕や肩の負担は少なくなりました。

 このようにして午後5時までの3時間半をかけて、2人でやっと7アールほどの田んぼの「畔切り」をなんとか済ませました。2人ともクタクタでした。

 家に帰ってネットで「畔切り」を検索すると次のようなヒットがあり、割と一般的な作業だということがわかりました。恥ずかしながら、全く知りませんでした。

荒起こし(あらおこし)がしてありました

 機械作業をお願いしてあった中田屋さんから、「4日ごろから作業する」との連絡が数日前にあったのですが、昨夜、地元のさる飲み会で「中田屋さんがそっちの田を起こしとんさったで」との情報を得たので、今朝田んぼをのぞいてみると写真のようにきれいに起こしてありました。

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 飲み会の情報では、中田屋さんはトラクター(乗用)と耕耘機(「こううんき」。手で押して操作するもの。地元では「テーラー」と呼ばれている)の両方を持っていて、ウチの田んぼは「テーラー」で起こしたとのこと。事情はよくわかりませんが、ウチの田んぼはご覧のように道路から直接機械を出し入れできるようになっていない(「圃場整備」がされていない)ので、小型の機械である耕耘機が選ばれたのではないでしょう。

 次の写真の中央下から左上に向かって破線状につながっているのが足の跡です。「テーラー」を操作しながら押して歩いて行くので、このように足跡が残ります。と、文章で書いても分かりにくいので、できれば写真を撮って説明したいと思います。


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 次の作業を師匠に尋ねると、市道の手前の水路をせき止めて田んぼに水を張り、水が畔から漏れないように泥をこねて畔に塗る「畔塗り」をしなければならないそうです。「畔塗り」には1日かかるとのこと。やれやれ… それをやってからまた中田屋さんにお願いして「テーラー」で代掻きをしてもらい、田植えができるような状態にします。
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プロフィール

宇津さん

Author:宇津さん
 島根県浜田市の兼業農家のせがれです。
 7年前までは母が稲作をしていましたが、高齢で「ひざが痛い、腰が痛い!」と言うので米作りはやめなさいと言ってやめさせ、田んぼをほったらかしていました。3年前一念発起して、私が米作りに挑戦することにしました。
 今年はアイガモ農法に挑戦して5年目。うまくできるかどうかわかりませんが、逐次米作りの様子を紹介します。

我が家の田んぼの位置
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